君主論: 現代語訳版・解説つき

ニッコロ・マキャベリ (著), 蜜蜂書房編集部 (編集)
献辞および全二十六章を、読みやすい現代日本語で全訳
・マキャベリの生涯、思想、人物像を詳しく解説
・成立背景、全体構成、重要概念、受容史を収録
「善い人間であることと、国を守ることは、必ずしも同じではない。」
ルネサンス期イタリアの外交官・政治思想家ニッコロ・マキャベリが、君主国はいかに獲得され、維持され、そして失われるのかを論じた政治思想の古典『君主論』。
本書で論じられるのは、理想的な統治者の美徳だけではない。新しい支配を確立する方法、自国軍と傭兵の違い、民衆と有力者の対立、愛されることと恐れられること、信義と欺瞞、残酷さと慈悲、そして人間の力量と運命との関係である。
マキャベリは、道徳的に善く見える行為が国家を危険にさらし、反対に、非難される行為が秩序を守る場合のある政治の現実を直視した。その冷静な人間観と権力分析は、後世に「マキャベリズム」という言葉を生み、政治思想史に大きな論争を残している。
本書は献辞および全二十六章を現代日本語に翻訳しながら、詳細な解説を付した。
巻頭解説では、フィレンツェ共和国の書記官として外交と軍事の実務に携わったマキャベリの生涯をたどり、その政治思想、共和政との関係、力量と運命という重要概念、『君主論』の成立事情と全体構成を詳しく紹介する。
「目的は手段を正当化する」と説いた冷酷な策謀家という通俗的な像を離れ、国家の崩壊と外国軍の侵入を経験した政治実務家が、政治の現実をいかに捉えたのかを読み解くための一冊である。
【本書の構成】
概説
マキャベリの生涯
マキャベリの思想と人物
『君主論』について
凡例
『君主論』
・献辞
・第一章から第二十六章
主要参考文献
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