学問のすすめ: 現代語訳版・解説つき

「一身独立して、一国独立す。」
日本の近代を切り開いた、自由と独立の思想。
福沢諭吉が明治の日本人に訴えた、不朽の啓蒙書を現代語訳で読む。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という有名な一節で始まる『学問のすすめ』。明治五年(一八七二年)に初編が刊行された本書は、文明開化の時代に広く読まれ、近代日本の思想と国民意識の形成に大きな影響を与えた。
一人ひとりが自ら考え、自らの生活を支え、社会に対する責任を果たすことによって、国家もまた独立を保つことができる。福沢はこの考えを「一身独立して一国独立する」と表現した。さらに、政府と人民の関係、家庭や社会の交際、学者と民間の役割、文明を支える精神など、多方面から新しい時代にふさわしい人間と国家の姿を論じている。
本書は、福沢諭吉の生涯と思想をたどる解説を収めるとともに、『学問のすすめ』全十七編を読みやすい現代語に改めて収録したものである。原文の論理展開、具体例、比喩、議論の力強さを大切にし、明治の思想家が伝えようとした意味を現代の読者にも理解できるように整えた。
解説は三部構成とし、福沢諭吉の生涯、西洋文明との出会い、その思想の形成と展開、そして『学問のすすめ』の成立や歴史的意義を詳しく紹介する。
学問とは何か。自由とは何か。そして、一人の人間が独立して生きることは、社会や国家にとっていかなる意味を持つのか。
近代日本の原点を知り、自らの生き方を考えるために、いま改めて読みたい一冊である。
【本書の構成】
解説
第一部 福沢諭吉の生涯
第二部 福沢諭吉の思想
第三部 『学問のすすめ』について
凡例
学問のすすめ
初編
二編
三編
四編
五編
六編
七編
八編
九編
十編
十一編
十二編
十三編
十四編
十五編
十六編
十七編
主要参考文献
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