陶淵明全詩集: 現代語訳版・解説つき

陶淵明 (著), 蜜蜂書房編集部 (翻訳) 

後世の詩人たちが学び、仰いだ漢詩の革新者

その全百二十五首を一冊に。
陶淵明は、東晋末から南朝宋初に生きた中国文学史上屈指の詩人である。

「田園詩人」「隠逸詩人」として知られる一方、その作品世界は田園の静けさだけに収まらない。仕官と辞職を繰り返した時期から、官界を離れて自ら農耕に携わった生活、飢えや火災に直面した日々、友人との交遊、酒と読書、古代の人物への憧憬、老い、そして自らの死まで、陶淵明は一人の人間として経験した生活を詩の中へ書き残した。

本書は、陶淵明の正篇125首を、原文・書き下し文・現代語訳の三層で収録する。「飲酒」「帰園田居」「桃花源詩」といった代表作から、交友、農耕、貧困、歴史、読書、老境を詠んだ作品までを一冊で読むことにより、数篇の名作だけでは捉えきれない陶淵明の詩世界と、その生涯にわたる変化をたどることができる。

正篇に加えて「讀史述九章」と、伝本に付載されてきた偽作・存疑篇三篇も別立てで収録。解説では、陶淵明の生涯をたどる第一部と、その詩法、生活の詩化、時間意識、読書世界、文学史上の位置、後世への影響を論じる第二部を収めた。

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