南洲翁遺訓: 現代語訳版・解説つき

西郷隆盛 (著), 蜜蜂書房編集部 (編集)

「人を相手にせず、天を相手にせよ。」
維新の巨人、西郷隆盛が遺した、政治と修養の原点。
全文現代語訳・解説つき


『南洲翁遺訓』は、西郷隆盛の言葉を、かつて戊辰戦争で敵として戦った旧庄内藩士たちが聞き書きし、後世へ伝えた語録である。

国政を担う者はいかにあるべきか。外国の制度や文明をどのように受け入れるべきか。人材をいかに見いだし、自らをいかに修め、困難に際していかなる覚悟を持つべきか。西郷は、政治、外交、財政、教育、人材登用、克己、慎独、至誠、敬天愛人について、力強く率直な言葉で語っている。

本書は、『南洲翁遺訓』四十一条に加え、追加二条、問答、補遺三条を、原文の論旨と順序を保ちながら読みやすい現代語に改めた。典籍、故事、人物、歴史的事件には、読解に必要な範囲で簡潔な注釈を付した。詩歌および漢詩については、作品そのものの形を伝えるため、原文と現代語訳を併記している。

巻頭の概説では、西郷隆盛の生涯、犬や狩猟を愛した日常の姿、橋本左内や上村彦之丞をめぐる逸話などから見える人物像を紹介する。さらに、戊辰戦争後に西郷と庄内藩の間に生まれた「徳の交わり」と、庄内の人々が遺訓を編纂し、全国へ頒布した経緯を詳しく解説した。

制度よりも、まず人物をつくること。人を責める前に、自らの誠を問うこと。成功や名誉よりも、正道を踏み行うこと。

国家と人間の根本を問い続ける、西郷隆盛の不朽の遺訓である。

構成

概説
 西郷隆盛の生涯
 西郷隆盛の人物像
 『南洲翁遺訓』について

南洲翁遺訓
 第一篇 為政の根本
 第二篇 文明と国政
 第三篇 学問と修養
 第四篇 人物と実践
 追加
 問答
 補遺

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