貞観政要: 現代語訳版・解説つき

帝王学の最高古典を、現代語で読む。
帝王とは、権力を持つ者ではない。権力を律する者である。
中国史上屈指の名君として知られる唐太宗・李世民。その治世「貞観の治」は、理想的な政治の一つとして後世に長く語り継がれてきた。
『貞観政要』は、太宗と魏徴をはじめとする名臣たちとの政治問答、諫言、上疏、故事を、唐代の史家・呉兢が全十巻四十篇にまとめた政治の古典である。
李世民は戦場を駆け、唐王朝の創業を支え、玄武門の変を経て皇帝となった。天下を得たのち、彼が直面したのは、外敵への対処とともに、自らの欲望や驕りをいかに抑えるかという問題であった。
太宗は臣下に諫言を求め、ときには激しく反発しながらも、自らの判断を正すためにその言葉を必要とした。とりわけ魏徴との君臣関係は、『貞観政要』を象徴するものとして後世まで語り継がれている。
そんな『貞観政要』は唐王朝の政治記録という枠を越え、中国から朝鮮、日本へと伝わり、千年以上にわたって為政者の「帝王学」として読み継がれてきた。日本でも古くから受容され、徳川家康の時代には木活字版が刊行されている。
蜜蜂文庫版では、「貞観政要序」および「君道第一」から「慎終第四十」まで、全十巻四十篇を全文現代語訳した。
また巻頭には、本文をより深く読むための充実した解説を収録。
太宗はいかにして天下を得て、「貞観の治」を築いたのか。
その政治思想において、創業と守成、諫言、自己抑制はいかなる意味を持ったのか。
唐太宗の生涯から、その政治思想、『貞観政要』の成立と東アジアにおける受容までをたどる。
千年を越えて読み継がれてきた「帝王学」の古典を、現代の日本語で通読する。
【構成】
概説
第一部 唐太宗の生涯
――創業の英雄から守成の君主へ
第二部 太宗の政治思想
――権力をいかに律するか
第三部 呉兢と『貞観政要』
――成立・伝播・帝王学の古典へ
凡例
『貞観政要』現代語訳
貞観政要序
君道第一
政体第二
任賢第三
求諫第四
納諫第五
直諫
君臣鑑戒第六
択官第七
封建第八
太子諸王定分第九
尊敬師傅第十
教戒太子諸王第十一
規諫太子第十二
仁義第十三
忠義第十四
孝友第十五
公平第十六
誠信第十七
倹約第十八
謙譲第十九
仁惻第二十
慎所好第二十一
慎言語第二十二
杜讒邪第二十三
悔過第二十四
奢縦第二十五
貪鄙第二十六
崇儒学第二十七
文史第二十八
礼楽第二十九
務農第三十
刑法第三十一
赦令第三十二
貢賦第三十三
弁興亡第三十四
征伐第三十五
安辺第三十六
行幸第三十七
畋猟第三十八
災祥第三十九
慎終第四十
主要参考文献
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