宋名臣言行録: 現代語訳版・解説つき

朱熹編・前集十巻+後集十四巻、全二十四巻を新たに全文現代語訳!
名臣はいかに語り、いかに生きたか。
南宋の大儒・朱熹が、宋代を代表する名臣たちの言葉と行動を集めた『宋名臣言行録』。
趙普、曹彬、寇準、范仲淹、包拯、狄青、韓琦、富弼、欧陽脩、王安石、司馬光、蘇軾、蘇轍――宋王朝を支えた政治家、官僚、学者、武将たちが、現実の政治のなかで何を考え、何を語り、いかに行動したのか。その姿を、数多くの逸話とともに伝える名著である。
本書の魅力は、完成された英雄伝ではなく、決断を迫られた瞬間の人間を描いているところにある。皇帝の怒りを受けながら諫言を貫く者がいれば、民の負担を軽くするため制度を改める者もいる。辺境では戦争と外交の判断が求められ、朝廷では国政をめぐって名臣同士が激しく対立した。
とりわけ興味深いのが、王安石と司馬光のように正反対の政治路線を歩んだ人物が、ともに「名臣」として収められていることである。『宋名臣言行録』が伝える名臣像は一様ではない。立場や政策が異なっていても、公の責任を引き受け、自らの職分を果たそうとした人々の姿が、具体的な言葉と行動を通して浮かび上がってくる。
朱子学を大成した朱熹が編んだ本書は、中国のみならず朝鮮、日本へも伝わり、長く為政者や知識人の教養となった。近世日本においても、宋代士大夫の政治と倫理を学ぶ書として読まれている。
本版では、後世の増補部分ではなく、朱熹自身が編纂した前集『五朝名臣言行録』十巻と後集『三朝名臣言行録』十四巻、全二十四巻を収録する。
宋代政治史を人物から読みたい人にも、朱子学や儒学に関心を持つ人にも、そして責任ある立場に立つ人間の判断と生き方を考えたい人にも薦めたい一冊である。
【構成】
概説 『宋名臣言行録』について
前集『五朝名臣言行録』全十巻
趙普、曹彬、寇準、范仲淹、包拯、狄青、蘇洵ほか
後集『三朝名臣言行録』全十四巻
韓琦、富弼、欧陽脩、王安石、司馬光、蘇軾、蘇轍ほか
主要参考文献
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