淮南子: 現代語訳版・解説つき

劉安 (著), 蜜蜂書房編集部 (編集) 

百川は源を異にすれども、皆、海に帰す。
古代中国のあらゆる知を体系化した、壮大なる思想大全。

前漢の淮南王・劉安のもとに集った学者たちによって編まれた『淮南子』。

老荘思想を基礎としながら、儒家・法家・陰陽家をはじめとする諸家の思想を取り込み、天地の生成、宇宙の構造、人間の精神、政治、兵法、歴史、処世、養生に至るまでを論じた、中国思想史を代表する大著である。

「道、始めて虚廓を生じ、虚廓、宇宙を生じ、宇宙、気を生ず」と天地の始まりを説く一方、「聖人は尺の璧を貴ばずして、寸の陰を重んず」と、人間にとって時間がいかに貴重であるかを語る。

また、「百川は源を異にすれども、皆、海に帰す。百家は業を殊にすれども、皆、治を務む」と説き、異なる思想を排斥するのではなく、それぞれの長所を取り入れながら天下を考えようとする姿勢こそ、『淮南子』最大の特色の一つである。

「一葉の落つるを見て、歳の将に暮れんとするを知る」に象徴される、小さな兆候から大きな変化を読み取る知恵。「苟しくも民に利あらば、必ずしも古に法らず」と説く、古代の制度に固執しない現実的な政治思想。そして、後世「塞翁が馬」として広く知られることになる、人間の禍福は容易に定められないという物語。

宇宙の始まりから日々の生き方までを一つの世界観のうちに捉えようとした『淮南子』には、中国古代思想の豊かさが凝縮されている。

本書では、その現存する全二十一篇を現代語で読み解く。

【構成】

解説 劉安と『淮南子』
第一篇 原道訓
第二篇 俶真訓
第三篇 天文訓
第四篇 墬形訓
第五篇 時則訓
第六篇 覧冥訓
第七篇 精神訓
第八篇 本経訓
第九篇 主術訓
第十篇 繆称訓
第十一篇 斉俗訓
第十二篇 道応訓
第十三篇 氾論訓
第十四篇 詮言訓
第十五篇 兵略訓
第十六篇 説山訓
第十七篇 説林訓
第十八篇 人間訓
第十九篇 修務訓
第二十篇 泰族訓
第二十一篇 要略

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