十八史略: 現代語訳版

歴代王朝の興亡を読む、中国史入門の王道。現代語訳による『十八史略』全七巻に加えて独自解説を収録。
『十八史略』は、南宋末から元初にかけての学者・曾先之が、歴代の史書から重要な人物と事件を選び、中国史の大きな流れをまとめた古典的通史である。
物語は伝説上の天皇氏・地皇氏・人皇氏から始まり、伏羲、神農、黄帝、堯、舜、禹へ進む。夏・殷・周、春秋戦国、秦漢、三国、晋、南北朝、隋唐、五代、宋と時代をたどり、最後は南宋の滅亡へ至る。
その魅力は、長大な歴史を年代だけで並べるところにはない。君主の決断、名臣の諫言、将軍の戦い、遊説家の弁舌、王朝を揺るがす政変が、数多くの印象的な故事とともに次々と現れる。
名君が国を興し、後継者の選択が王朝を揺らし、臣下の一言が政治を動かす。統一と分裂、創業と守成、内乱と外患が形を変えて繰り返される様子を、人間の行動と決断を通して読むことができるのも『十八史略』の大きな特色である。
日本でも長く親しまれ、近世から近代にかけて漢文学習と中国史教養の重要な入口となった。中国史全体の骨格をつかんでから『史記』『漢書』『三国志』『資治通鑑』など、より大きな史書へ進むための導入としても適している。
本書は『十八史略』全七巻を現代語訳し、原文の因果関係、列挙、対句、人物評価、会話の力を保ちながら、現代の読者が歴史の流れを追える日本語へ整えた。巻頭には曾先之と『十八史略』の成立、全七巻の構成、日本における受容などを扱う解説を収録している。
中国史を初めて通読する人にも、故事成語や漢文から中国古典に親しんできた人にも。
数多くの故事をつなぎながら、太古から宋亡までの歴史を一望する一冊。
【構成】
解説
第一部 曾先之と『十八史略』の成立
第二部 『十八史略』の構成と読み方
凡例
巻之一
太古/三皇/五帝/夏后氏/殷/周/春秋戦国
巻之二
秦/西漢
巻之三
東漢/三国漢/西晋
巻之四
東晋/南北朝/隋
巻之五
唐
巻之六
五代/梁/唐/晋/漢/周/宋
巻之七
宋
主要参考文献
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