孔子家語: 現代語訳版・解説つき

孔子 (著), 蜜蜂書房編集部 (翻訳) 

「論語」だけでは見えにくい、孔子の日常と政治活動を読む。

『論語』では、孔子の言葉は短い問答や簡潔な章句として伝えられることが多い。これに対して『孔子家語』には、その言葉がどのような場面で発せられ、誰との対話から生まれ、その後どのような議論へ展開したのかまで詳しく記した記事が数多く収められている。

本書は、現行『孔子家語』全十巻四十四篇を、今日の日本語で通読できるよう新たに現代語訳した一冊である。

魯で政治を行う孔子、斉との夾谷の会盟で外交に臨む孔子、諸国を巡って君主へ政治を説く孔子、陳蔡の困窮に耐える孔子、そして顔回・子路・子貢をはじめとする弟子たちを一人ひとり導く孔子。

さらに、仁・義・礼・徳・孝といった思想だけでなく、政治、教育、祭祀、婚姻、喪礼、刑罰、官吏、人材登用、友情、家族関係など、孔子が現実の社会で何を考え、どのように判断したのかが具体的な問答と逸話を通して描かれる。

『孔子家語』は長く王肅による偽作ではないかと疑われてきた一方、近年は先秦・漢代の出土資料との比較によって、その中に王肅以前へ遡る古い孔子伝承が含まれていることが改めて注目されている。
本書の解説では、漢代の『家語』、王肅偽作説、出土資料による再検討までを概観した。

『論語』で孔子の言葉を知った読者が、その言葉を生み出した人物、時代、政治、弟子たちとの関係へさらに踏み込むための一冊。

【構成】

解説
第一部 孔子の生涯
第二部 孔子の思想
第三部 『孔子家語』について

凡例

孔子家語序 王肅

巻第一
相魯第一
始誅第二
王言解第三
大婚解第四
儒行解第五
問禮第六
五儀解第七

巻第二
致思第八
三恕第九
好生第十

巻第三
觀周第十一
弟子行第十二
賢君第十三
辯政第十四

巻第四
六本第十五
辯物第十六
哀公問政第十七

巻第五
顔回第十八
子路初見第十九
在厄第二十
入官第二十一
困誓第二十二
五帝德第二十三

巻第六
五帝第二十四
執轡第二十五
本命解第二十六
論禮第二十七

巻第七
觀鄉射第二十八
郊問第二十九
五刑解第三十
刑政第三十一
禮運第三十二

巻第八
冠頌第三十三
廟制第三十四
辯樂解第三十五
問玉第三十六
屈節解第三十七

巻第九
七十二弟子解第三十八
本姓解第三十九
終記解第四十
正論解第四十一

巻第十
曲禮子貢問第四十二
曲禮子夏問第四十三
曲禮公西赤問第四十四

後序 伝・孔安国
後序 黄魯曾

主要参考文献

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