改革論集: 現代語訳版・解説つき

山田方谷 (著), 蜜蜂書房編集部 (編集) 

財政を救い、人を育て、国を論じた。
幕末の改革者・山田方谷、その経世の思想。

「財の外に立つ」――。

幕末、巨額の負債を抱えていた備中松山藩の改革を担い、財政再建を成し遂げたことで知られる山田方谷。だが、その思想は財政の技術だけに収まるものではなかった。

方谷は佐藤一斎に学んだ儒者であり、政治と経済の根本を考え、歴史上の人物を通して統治のあり方を問い、幕末の対外危機にも自らの見解を示した。また、生涯を通じて教育に携わり、人を育てることを政治の根本に置いた人物でもある。

本書は、山田方谷が遺した文章から、政治・経世・国家・学問に関わる十九篇を選び、現代語訳したものである。

「財の外に立つ」
「村里の治が集まって一国の治となる」
「仁と愛、義と勇とは、必ず一つの性から出る」

財政改革家として知られる方谷の言葉をたどると、その背後には、学問を現実の政治へ結びつけようとした一人の儒者の姿が浮かび上がる。

巻頭には、山田方谷の生涯、思想、本書収録資料の成立と位置づけを解説した「概説」を収録。原文の論理と思想語を尊重しながら、現代の読者にも読み進めやすい日本語へ改めた。

【構成】

概説
一 山田方谷の生涯
二 山田方谷の思想
三 『改革論集』収録資料について
凡例

第一部 財政と経世
『論理財上』
『論理財下』
『粟政篇上』
『上原村集議所記』

第二部 政治と歴史
『劉黃論』
『牛李論』
『論諫死』
『書德宗論後』
『信玄論』
『豐公論』

第三部 国家戦略・外交
『楠中將論』
『呈丸川先生書』
『復藤井生書』附啓

第四部 学問と人材
『與友人某書』
『答木山三介書』
『答友人某書』
『答尾臺氏書』
『送森田謙藏還鄉序』
『書小野寺十内書簡後』

主要参考文献

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