荘子: 現代語訳版・解説つき

『荘子』全三十三篇を、原文の論旨と順序を尊重して現代語訳。
荘周の生涯・思想、『荘子』の成立と二千年にわたる受容を解説。
人間が作った尺度から、自由になる。
巨大な鵬は九万里の空へ飛び、荘周は夢の中で蝶となる。役に立たない大木は、役に立たないからこそ斧を免れ、長い生を全うする。庖丁は牛を解体する技を極め、その先に「道」を見いだす。
『荘子』は、中国戦国時代を代表する思想家・荘周とその後学によって形づくられた、中国思想史屈指の古典である。
人は何を正しいと考え、何を役に立つと判断するのか。自分が当然と思っている大小、是非、善悪、有用と無用の区別は、本当に世界そのものに備わっているのか。『荘子』は、そうした人間の尺度を次々と揺さぶりながら、世界をより大きな視野から見ることを読者へ促してゆく。
本書では、内篇七篇・外篇十五篇・雑篇十一篇からなる現行『荘子』全三十三篇を、巻頭には「荘子の生涯」「荘子の思想」「『荘子』という書物」の三部からなる解説を収録。史料の乏しい荘周の人物像から、百家争鳴の思想的背景、老子との関係、惠施との論争、郭象による三十三篇本の成立、魏晋玄学・道教・仏教・禅・文学への影響までをたどり、『荘子』を一冊の古典として読むための背景を整理した。
【本書の構成】
概説
荘子の生涯
荘子の思想
『荘子』という書物
凡例
内篇
一 逍遙遊
二 齊物論
三 養生主
四 人間世
五 德充符
六 大宗師
七 應帝王
外篇
八 駢拇
九 馬蹄
十 胠篋
十一 在宥
十二 天地
十三 天道
十四 天運
十五 刻意
十六 繕性
十七 秋水
十八 至樂
十九 達生
二十 山木
二十一 田子方
二十二 知北遊
雑篇
二十三 庚桑楚
二十四 徐无鬼
二十五 則陽
二十六 外物
二十七 寓言
二十八 讓王
二十九 盜跖
三十 說劍
三十一 漁父
三十二 列御寇
三十三 天下
主要参考文献
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